未経験で職人の面接を受けるとき|聞かれる7つと、こちらから聞くべき5つ

結論からお伝えすると、未経験の面接で見られているのは技術ではなく「明日から毎日来られるか」の一点です。実際に聞かれることは7つに絞られます。通勤方法/朝と体力/志望理由/前職を辞めた理由/運転免許/いつから来られるか/体調と持病。ここを言い淀まなければ、未経験でもほとんど通ります。そのうえでこちらから5つ聞いておくと、入ってから「思っていたのと違う」が起きにくくなります。

職人の面接は10分から20分で終わることが多いです。履歴書を隅々まで読む会社は少なく、その場の受け答えでほぼ決まります。落ちる理由も腕が足りないからではなく、「続かなそうに見えた」ときです。

未経験の面接で聞かれる7つの図解。通勤手段と所要時間、朝起きられるか・体力、なぜ職人を選んだか、前職を辞めた理由、普通免許の有無、いつから来られるか、体調や持病を正直に伝えること。

未経験の面接で実際に聞かれる7つ

  1. 通勤はどうやって来ますか/集合が事務所なら朝6時30分台。車・原付・電車のどれで何分かかるかを即答できるようにしておく
  2. 朝は起きられますか、体力はありますか/「大丈夫です」だけでは弱い。引越し・倉庫・飲食・部活など、体を使った経験を1つ挙げます
  3. なぜ職人の仕事を選んだのか/ここがいちばん差が付きます。答え方は次の章で書きます
  4. 前の仕事を辞めた理由/人や会社のせいにしないこと。「手に何も残らないと思った」程度で十分です
  5. 普通免許はありますか/持っていると採用されやすくなります。AT限定でも問題にしない会社が多いですが、ハイエースを任せる会社では確認されます
  6. いつから来られますか/最短の日付で答えます。「来月から」より「来週の月曜から」のほうが強いです
  7. 体調・持病・アレルギー/粉じん、シンナーの臭い、高所が苦手なら正直に伝えてください。隠すと現場で自分と周りが危なくなります

逆に、学歴・資格・前職の年収はほとんど聞かれません。未経験を採る会社は、最初の3か月は運搬・養生・掃除しか任せないと分かっているからです。1日の中身は見習い職人の1日の流れにまとめています。

「なぜ職人か」はどう答えればいいのか?

「ものづくりが好きだから」「体を動かす仕事がしたい」だけだと弱く聞こえます。体を動かす仕事は他にもあるからです。次の3つを短く並べると、そのまま答えになります。

  • 今の仕事の何が不満だったか(例:数字だけ追う毎日で、形に残るものがなかった)
  • なぜこの職種か(例:賃貸の原状回復は退去のたびに仕事があると聞いた)
  • どのくらい続けたいか(例:まずは3年、一人で任される状態まで)

ひとつ注意です。初回の面接で「独立したいので数年で辞めます」と言うのは避けたほうがいいです。教える側は、覚えた頃に抜けると分かっている人に手間をかけにくいからです。独立を目指すのは悪いことではありませんが、面接では「まずは現場を長く覚えたい」に置き換え、その話は入ってからしてください。

こちらから聞くべき5つ

面接は選ばれる場でもあり、こちらが選ぶ場でもあります。次の5つは遠慮せず聞いてください。

  1. 誰が教えてくれますか/親方直属か、年の近い先輩か。ここが決まっていない会社は「見て覚えて」になりがちです
  2. 集合時間と、直行直帰があるか/会社集合か現場直行かで、拘束時間が毎日1〜2時間変わります。日給が同じなら実質の時給がまるで違います
  3. 日給はいくらか、雨天中止の日はどうなるか/月給表示の求人でも日給に直して聞きます。関東の求人を見ると、未経験可の内装・クロスは日給12,000円あたりからのものが多く、月20〜22日稼働なら月24万〜26万円が出発点の目安です(2026年8月時点。掲示されている上限額は経験者の水準を含みます。地域・職種・日払いの有無で変わるので、受ける会社の求人票の金額で必ず確認してください)
  4. 社会保険はいつから入れますか/一般的には、従業員を雇用する会社は社会保険の適用対象になりますが、事業所の規模や雇用の形で扱いが変わります。ご自身のケースは年金事務所や労働基準監督署などの公的機関にご確認ください
  5. 道具は会社が用意するのか、自分で買うのか/買う場合はいくら必要かまで聞きます。最初に揃えるものは見習いのうちに揃える道具にまとめています
こちらから聞いた5つに対する答え方の比較図。保留にするサインは「見て覚えて」で終わる、応援の話しか出ない、社会保険は様子見、雨の日の扱いがその都度。入っていいサインは教える人の名前が出る、自社施工の割合を答えられる、社会保険の開始時期を即答、貸す道具の範囲がはっきりしている。

返ってきた答えで、入っていい会社かどうかが分かる

質問そのものより、返し方に会社の中身が出ます。

  • 入っていいサイン/教える人の名前が出てくる。自社で施工している割合を答えられる。社会保険の開始時期を即答する。雨天中止の日の扱いが決まっている。貸してくれる道具の範囲がはっきりしている
  • いったん保留にするサイン/「見て覚えて」で終わる。仕事の中身を聞いても応援(人手の派遣)の話しか出てこない。社会保険は様子見と言われる。雨の日の扱いが「その都度」。入る前に10万円以上の道具を自腹で買うよう求められる

会社の見極め方そのものは未経験で内装の会社を選ぶときの3点で詳しく書いています。あわせて読んでください。

服装と持ち物、当日の動き

スーツは要りません。襟付きのシャツと汚れていないズボン、動ける靴で十分です。「作業着で来て」と言われたら作業着で行きます。持ち物は履歴書・筆記用具・免許証・印鑑。安全靴を車に積んでおけば、そのまま現場を見せてもらえます。到着は10分前。この業界は朝が早く、時間の感覚がそのまま評価になります。面接が事務所ではなく現場になることもあるので、汚れてもいい服のほうが安全です。

まとめ

未経験の面接は、7つの質問に淀みなく答えられる状態にしておけば十分です。そのうえで、教える人・集合時間・日給と雨の日・社会保険・道具の5つをこちらから聞く。これだけで、入ってから辞める確率が下がります。

面接で迷ったことや、受けてみた会社の印象は、同じ立場の人と話したほうが早いこともあります。これから職人になる人の書き込みは「職人になりたい」の掲示板にあります。

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