地域で仕事を探すときの動き方(一都三県)

結論からお伝えすると、一都三県で仕事を探すときに効くのは①自宅から片道1時間以内という線を先に引く、②その範囲にある元請けの種類を把握する、③探す経路を2つか3つに分けて持つ、この順番です。単価の高い現場を遠くまで追いかけるより、移動時間を削るほうが手取りは増えます。

東京・埼玉・千葉・神奈川は現場の数が多い一方、移動に時間を取られやすい地域でもあります。同じ日当でも、拘束時間が2時間違えば1時間あたりの実入りは変わります。

先に、よくある失敗から

「単価が良いから」で範囲を広げてしまう。実際に起きるのは次のようなことです。

  • 片道1時間半の現場に3か月通った。往復3時間で、実働8時間に対する拘束は11時間を超えた
  • 都心の現場で駐車場が確保されておらず、コインパーキング代が1日2,000円前後、20日で4万円の自腹になった
  • 渋滞を避けるため朝5時台に出ることになり、体がもたずに2か月で降りた
  • 3つの県にまたがって現場を受け、移動だけで週に1日近くを使った
  • 近い現場の話が来たときに、遠方の現場で予定が埋まっていて受けられなかった

業界では「仕事は選ぶな、まず受けろ」と言われます。ただ、移動時間を計算に入れない受注は、単価を2割下げて受けているのと同じことです。往復3時間は、実働時間に換算すればおよそ3分の1日です。日当2万円なら、その分で6,000円前後が消えている計算になります。

エリアごとに、どんな仕事が多いのか

エリアの性質多い仕事探す先
都心・副都心店舗内装、オフィスの改装、夜間工事内装工事会社、設計事務所経由の元請け
都市部の住宅地マンションの原状回復、住戸のリフォーム管理会社、賃貸仲介会社、リフォーム会社
郊外の住宅地戸建のリフォーム、外壁や屋根の改修工務店、地元のリフォーム会社
新興住宅地・区画整理地新築の木工事、建具や造作ハウスメーカーの下請け、地場の工務店
築古の賃貸が多い地域戸数のまとまった原状回復賃貸管理会社、大家さん本人

自分の住んでいる場所から片道1時間の円を描いて、その中にどの性質の地域が入っているかを確認してみてください。都心寄りなら店舗と夜間工事、郊外寄りなら戸建と新築が現実的な選択肢になります。原状回復は地域を問わず一定量あり、戸数がまとまると移動の効率も上がります。1棟10戸の退去が同時期に出れば、同じ現場に2週間通える計算になります。

県境をまたぐかどうかも、実際には道路事情で決まります。地図の上では近くても、川を渡る橋が限られていて朝夕に渋滞する区間があります。逆に、幹線道路沿いなら県をまたいでも30分で着く場所もあります。距離ではなく、実際に走ってみた時間で線を引くのが確実です。

探す経路はどう組み合わせるか?

経路は7つあります。知り合いの職人からの紹介、元請けや工務店への直接営業、同業者のつながり、組合や団体、求人サイト、職人向けのマッチングサイト、SNSでの募集。それぞれ性質が違うので、性質の違うものを2つか3つ組み合わせるのが現実的です。

紹介は条件が読みやすく単価の相場も分かりますが、回ってくる時期を選べません。直接営業は時間がかかる代わりに継続案件に育ちます。求人サイトは常用や社員の募集が中心で、手間請けの募集は多くありません。マッチングサイトは地域を絞って探せるため、片道1時間以内という条件で仕事を見つけたいときには使いやすい一方、手数料がかかる場合があり、条件が「応相談」だけの案件や相手の実績が見えにくい案件も混ざります。初回は小さい現場から入って支払いを確認するのが安全です。

募集条件で確認する6項目

確認項目聞くこと
単価の単位平米か、人工か、一式か。拾いの基準はどこか
材料の支給どこまでが支給か。現場直送か引き取りか
支払いサイト締め日と支払日。月末締め翌月末なら入金までおおむね60日
交通費・駐車場実費精算か単価込みか。駐車場が現場に確保されているか
現場の場所と移動正確な住所。次の現場も同じエリアか。集合場所があるか
契約書・注文書書面が出るか。追加工事の精算方法が書かれているか

このなかで、地域で探すときに特に効くのが「次の現場も同じエリアか」です。1棟に戸数がまとまっている原状回復や、同じ町内で続けて現場が出る元請けは、移動時間が積み上がりません。単価が同じなら、こちらのほうが月の手取りは増えます。

まとめ

片道1時間の線を引く。その中の元請けの種類を知る。経路を分けて持つ。この3つで、遠方の高単価を追いかけるより安定します。これから内装の仕事に入る方は未経験から内装職人になるにはも参考にしてください。

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