未経験者が職人の修行先を選ぶとき|入ってはいけない会社の見分け方6つ
結論からお伝えすると、未経験で入る修行先は「日給がいくらか」で選ぶと後悔します。見るべきは①教える人が決まっているか ②自社で施工しているか ③社会保険と労災の扱いがはっきりしているかの3点です。そして入ってはいけない会社は、求人票・面接・現場見学の段階でほぼ見分けられます。この記事では、そのサインを6つに絞ってお伝えします。
日給の高さで選ぶと、3年後に差がつく
未経験向けの求人で日給10,000円と13,000円が並んでいれば、高いほうに目が行きます。ただ、最初の数年で決まるのは収入ではなくひとりで任される工程の数です。
内装であれば、3年目でパテ処理や下地の判断まで任される人もいれば、5年経っても荷揚げと養生、掃除で終わっている人もいます。日給の差は年間で数十万円ですが、工程を持てるかどうかは、その後の単価と独立できるかどうかを左右します。日給が高い現場は、単に人手が足りず数を集めている場合もあります。

入ってはいけない会社の見分け方6つ
- 求人票に工事の内容が書いていない|「かんたん作業」「未経験でも高収入」だけで、扱う工種(クロス・床・塗装・設備など)が書かれていない。人を工程ではなく頭数として集めているサインです
- 給料の内訳を説明しない|日給か月給か、移動時間・早出・材料の積み込みは賃金に入るのか。面接で聞いて曖昧なら、入社後も曖昧なままです
- 自社で施工していない|手配だけの会社は現場に社員の職人がいません。教える人がいないので、技術は身につきません。「協力会社多数」「手配業務中心」という書き方には注意してください
- 教育の担当者が決まっていない|「見て覚えて」しか返ってこない会社は、教える体制がありません。誰について何か月やるのかを答えられるかで判断できます
- 社会保険や労災の話をはぐらかす|一般的には、雇用で働く場合は社会保険や労災保険の対象になります。ただし適用は働き方や規模で変わるため、気になる点は年金事務所・労働基準監督署に確認してください
- 現場を見せてくれない|見学を断る、養生や片付けが荒い、道具が現場に放置されている。仕事の質は仕上がりより先に片付けに出ます
面接では何を聞けばいいですか?
- 1日の流れ(集合時間・現場までの移動・終業時間)と、移動時間は賃金に含まれるか
- 最初の3か月は誰について、どの作業をやるのか
- 雇用か業務委託(一人親方)か。保険はどうなるのか
- 道具は会社が用意するのか、自分で揃えるのか。揃えるなら概算でいくらか
- 去年入った未経験者は何人で、今も残っているか
最後の質問は答えにくいので、嫌がる会社もあります。答えをはぐらかされたこと自体が判断材料になります。聞き方は「長く続けたいので教えてください」で十分です。

「雇用」と「業務委託(一人親方)」を必ず確認する
未経験で声がかかる求人の中には、雇用ではなく業務委託(一人親方)の形が混ざっています。日給の額面は業務委託のほうが高く見えますが、負担する範囲が違います。
- 雇用|社会保険・雇用保険は会社と分けて負担。労災は会社の保険。有給や残業の扱いも労働時間のルールに沿います
- 業務委託|国民健康保険と国民年金を自分で払い、労災は特別加入の手続きを自分で行います。確定申告も自分。仕事が切れれば収入はゼロです
一般的には、未経験のうちは雇用で入り、工程を覚えてから独立を考えるほうが安全です。契約の形は口約束ではなく書面で確認し、扱いに疑問が残る場合は労働基準監督署や税務署などの公的な窓口に相談してください。
まとめ
- 修行先は日給ではなく、教える人・自社施工・保険の3点で選ぶ
- 求人票・面接・現場見学で、6つのサインを確認する
- 未経験のうちは雇用で入り、工程を増やすことを優先する
これから職人を目指す方は、未経験から内装職人になるには|最初の1年で身につくこともあわせてお読みください。掲示板の使い方はハンターズガイドにまとめています。


